6つの行動できない原因のうち、今日は4つ目の、
「4.『きっかけ』がない」
をテーマにお伝えします。

「きっかけ」をもらうことは、
決して悪いことではありません。

大事なのは行動すること。

「あとは、あなたが行動するかしないか次第です」
と言われるけれど、その「行動」することが、なかなかできない。

でも、それは、
「やる気」や「意思」の問題ではなく、

1.具体的に行動が定義できていない
2.課題分析ができていない
3.行動レパートリーがない
4.「きっかけ」がない
5.「結果」がない
6.つまり「行動随伴性」がない

からである、というもの。

『きっかけ』は、直接「行動」を引き起こす、大きなアシストなのです。

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★『きっかけ』があると行動できる
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「きっかけ」っていっても、
あまり具体的なイメージがわかないかもしれませんが、
人はたくさんの「きっかけ」をもらって、
行動をしています。

・信号が青になった → 道路を渡る
・よーいドン! → スタートする
・「投入口」と記載 → そこにお金を入れる
・駅の案内表示 → 乗りたいホームへ移動する
・「300円になります」 → お金を出す
・榎本からメールが届く → 仕方ないから読む

このように、なにかの「きっかけ」をもらうことにより、
行動が引き起こされていることが多く、
逆に何もないのに、突然行動をすることなど滅多にないのです。

自分から自主的に行動を始めたつもりであっても、

・スケジュールを見て、時間が取れた
・上司の言葉を思い出した
・好きな本と同じ言葉を見かけた

などのように、意識はしていなくても、
何かしらのきっかけがあって、行動をすることがほとんどなのです。

逆に、なにもきっかけをもらわないで、
行動をしだすことは、実はかなり難易度の高いものなのです。

逆に考えると、やりたい行動を引き起こすような、
「きっかけ」を、用意してしまうことで、
望ましい行動が出現してくるようにできる!ということです。

・手帳に、行動をチェックリストかしておく
・待ち受け画面にやりたいことを映しておく
・家族や友人にお願いして、「どうなってる?」と聞いてもらう
・カレンダーにやることを書いておく
・スマホのアプリのToDoリストを利用する

例えばこのような、自分の行動を引き出せる、
「きっかけ」を用意してみてはいかがでしょうか。

ちょっと目にしたり、耳に入ったりするだけでも、
行動を引き起こす大きな力になるのです。

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★編集後記
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先日、14日の日曜日に行われた、
「私の夢発表会」というものに、
プレゼンテーターとして参加してきました。

あまり「夢」とかを熱く語れない私、
苦労しながらも、今後やっていきたいことを、
本音で大勢の前で発表させていただきました。

「ABAマネジメントで、人々を支援していきたい」

行動ができないことで、自分の人間性にダメだししたり、
周りの行動が望み通りに行かないがために、
その相手の内面を攻撃したりして、
改善につながらないばかりか、余計な問題を引き起こしてしまっていると感じています。

「ABA(応用行動分析学)」は、
そのような問題を起こさずに、望ましい行動を増やし、
不適切な行動を減らすということには、
大きな力を持っています。

人々の生活が、よりよくなるために、
ABA(応用行動分析学)が、支援できることは、
かなりあると考えています。

そんな発表をしたら、

「ABAは初めて聞いたけど、とても興味を持ちました」

というような、ご感想をたくさんいただきました。
とても嬉しかったです。やはり、私のやりがいになりそうです。

もっと頑張らないと、ですね。