拙著、「自律型社員を育てる『ABAマネジメント』」が、
ずっとamazonで在庫切れだったのですが、
やっと復活したようです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4897952085

もし、ご興味がありましたら、
いまのうちにぜひ。
(宣伝でスミマセン)

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★なぜ自律型社員が育たないか。【行動分析学で人を動かす】
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・なぜ自律型社員が育たないか

なぜ自律型社員の育成が難しいか。、
を少し、考えてみましょう。

これだけ、どのような会社でも「必要だ」「ぜひ欲しい」といわれている、
自律型社員。

それなりに、企業も育成に取り組んでいるはずです。
にもかかわらず、なぜ、それができていないのでしょうか。

実は、複雑な事情とか、
難しい理由があってできていないのではありません。

できていない理由は、明確です。ほぼどの企業も同じ理由です。
それは、

「緊急度が低い」

ということ。誰でも知っていることなのですが、
実はこれが、覆すのが非常に難しい構造的問題なのです。

縦に緊急度、横に重要度のマトリックス(縦横図)をイメージしてみましょう。

第一象限は、重要度も緊急度も高いゾーンです。
第二象限は、重要度は高いですが、緊急度が低いゾーン。
第三象限は、重要度は低く、緊急度が高いゾーン。
第四象限は、重要度も緊急度も低いゾーンです。

さて、人材育成という取り組みは、
このマトリックスのどこに位置するものでしょうか。

重要かそうでないかと、聞くと、
ほぼ全員が「重要だ」と答えます。

しかし、緊急かどうかというと、
緊急ではない、ということになります。

人材育成という取り組みは、
重要だけれど緊急でない「第二象限」に位置する最たるものなのです。

そして、残念ながら我々企業の管理者は、
第一象限の次に手を付けるのは、第二ではなく第三象限。

あまり重要ではなくとも、
締め切りがすぐそこにある、目の前でお客様が待っている、
そのようなことを優先してしまいます。

そして、いつまでも部下の育成が進まぬまま、
「自律型の部下はどこかにいないか・・・」と、
いつまでも来ないものを探しているのです。

第一象限は、最優先で取り組むこと。
第二象限は、将来の成功のために取り組むこと。
第三象限は、勇気をもって捨てること。
第四象限は、やらなくていいこと。

この「第二象限」に、
どのように取り組めるようするか。

それをシステムとして実現していくのが、
人事評価制度でもあるのです。

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★編集後記
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連日のオリンピックでの選手の活躍に釘付けです。

当たり前ですが、
どの選手もここに辿りつくまでの、
日々の練習の積み重ねがあるのだと思います。

まさしく、第二象限にある取り組み。
すぐに結果が出ない、練習やトレーニングを続けることにより、
中長期的な力を手に入れてきているのだと思います。

意思だけでは続かなくとも、
コーチや周りのサポートがあることで、
第二象限への取り組みが続けられているのかもしれません。

その仕組みをどう作るかが、大事ですね。