制度などなくとも、
優れた上司は、その個のセンスで、
しっかりとマネジメントできることでしょう。

しかし、皆がそうかというと・・・?

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★個人よりも評価制度?【行動分析学で人を動かす】
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人事評価などのような制度はなくとも、
望ましい行動の強化はもちろんできます。

制度などなくとも、上司の指示などを、
きっかけ(A:先行条件)にして、
「頑張ったな!」というような(C:結果)を出現させることで、
動機付けを図るという行動は強化できます。

もちろん、普段の上司部下のコミュニケーションによる行動の強化は、
非常に重要であり、タイミングも短い時間でできるので、
効果を発揮するには、むしろ人事評価制度よりも良いといえるでしょう。

しかし、大きな問題が一点あります。

それは、上司によって、
できる、できないが大きくバラつくこと。

しっかりとマネジメントを使える上司であれば、
それこそ評価制度などなくとも、行動を促すことはできます。

しかし、個人の内面を攻撃する、
やらせっぱなしで、フィードバックをしない、
ダメ出しばかりする上司の元では、
部下の望ましい行動は、いつまで経っても増えてきません。

上司の行動もまた、ABAマネジメントで変容させることは可能です。
ただし時間やコスト、手間などはかかります。

制度として、フィードバックの仕組みを備え付けることと、
全ての上司にマネジメントスキルを身に付けてもらうことと、
どちらが施策として、有効か、という判断なのかと思います。

もちろん、まずは制度を導入し、
その後、じっくりと上司のマネジメントスキルを伸ばす教育をしていくこと、
など、バランスを取ってどちらも高めていくことが、本当は望ましいです。

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★編集後記
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実は今日から休みを取り、
旅行に出かけています。

一応、娘の卒業祝いで。

月末の忙しい時期、
事務所はスタッフに任せてしまっています。
すみませんすみません。

でも、いなくてもちゃんと仕事が回る体制をつくらないといけないですね。

社長がいないと気楽でしょうし(本当)。