先日、人材育成は「デザイン」が必要というようなことをお伝えしました。

ABAマネジメントのノウハウを使うときにも、
この考えは重要です。

特に、「自律型社員」の育成には、
育成の手順をデザインしておくことが、
重要なのです。

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★徐々にプロンプトを減らしていく。【行動分析学で人を動かす】
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自律型人材を育成するとき、
しばらくは、必ず毎回、望ましい行動にきっかけを示していきます。

そして、望ましい行動に対して、
毎回良いフィードバックという好子を提示して、
「連続強化」も行っていきます。

「指示通りに行動したら、ちゃんと必ず褒められる」という、
成功体験をまずは学習してもらうのです。

次のステップは、徐々に指示を減らしていく、
ということをやっていきます。

ここでの「何か改善点はないか?」という指示は、
「プロンプト」と言われるものです。

適切な行動を引き出す、補助的なきっかけであり、
そのうちこれがなくても、適切な行動ができるようになってきます。

・慣れていない駅で、最初は案内板(プロンプト)を見ないとホームにたどり着けなかったのが、
そのうち見ないで行けるようになった。

・手拍子(プロンプト)がないと、リズムが取れなかったのが、
そのうちなくても取れるようになった。

・説明書(プロンプト)がないと、操作できなかった機械が、
今では何も見ずに操作できるようになった。

これらとまったく同じ機能で、最初は声掛け(プロンプト)しないと、
提案がでなかったのが、そのうちなくてもできるようになってきます。

人により、早い、遅い、の差はありますが、
2~3ヶ月を目途に、少しずつ、指示の言い方を変え、
提示を減らし、自分から提案してくるようになるまでに、持っていきましょう。

まずは、指示がなくとも自分で望ましい行動ができるようになるステップです。

次に、今度は「C:結果」の方、良いフィードバックも、
徐々に減らしていきます。

長くなりましたので、
これは、また次回にお伝えします。

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★編集後記
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今日の内容は、もっと詳しくABAマネジメントセミナーでお伝えします。
次回は、4月4日(水)14時予定。

ABAマネジメントセミナー

課題分析、連続強化、部分強化などの「デザイン」で、
自律型人材の育成につなげるためのお話をお伝えします。

オンラインでのWEB受講も可能ですので、
ご興味がございましたら、ぜひ。