先日、北海道医療大学にて、研究員の八重樫がABA(応用行動分析学)の講師を努めました。
50名を超える参加者で、学生は学部1年生~院生まで、他にも社会人や保護者、大学教員、個人事業主など幅広くご参加いただきました。
事前にABAの基礎知識をビデオ視聴で学び、当日は行動の予測を行い、なぜその行動をするのか分析し、その問題行動の代わりとなる適切な行動をどのように身につけるかまで、約7時間のカリキュラムとなりました。
ボリュームのある内容ながら、参加者の満足度も高く、「生活や仕事にも活用したいと思う」と多くの方が答えました。
また、ABAといえば療育や教育への活用がメインですが、最後には八重樫の専門である組織行動マネジメント(ABAを組織マネジメントへ活用したもの)の講義も行いました。
組織行動マネジメントは、日本の大学や大学院で専門に学べるコースがなく、その希少性もあって強く関心を持たれた方もいました。
組織行動マネジメントについて、全てをお伝えすると膨大な時間が必要となるので、今回の講義では「どのように改善すべき行動を見つけるのか」をテーマにお伝えしました。
「改善したい行動はなにか?」と聞いて、具体的行動を挙げる人はめったにいません。
ほとんどの場合、成果や状態と区別出来ず、個人や心の問題を挙げます。
組織行動マネジメントでは、その成果や状態につながる行動を見つけるスキルや、具体的行動に落とし込むスキルが求められます。
例えば、「残業時間の削減」「理念の実現」「顧客満足度10%向上」これらは全て行動ではありません。
複数人の行動の集積(結果)です。
ここから、個別に必要な行動をアセスメントする技術、それが組織行動マネジメントの第一歩です。
今後も積極的に活動していきたいと思いますので、興味・関心を持たれた方や、相談事などありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。