本日はちょっと使えるABA(応用行動分析学)のお話。
「消去」の原理をお伝えします。
昔からよく言われる、人を動かすための「アメ」と「ムチ」ですが、
近代では「アメ」と「アメ無し」が常識になりつつあります。
ABA(応用行動分析学)的にいうと、
「強化」と「消去」になります。
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★『消去』の原理(アメとアメ無し)【行動分析学で人を動かす】
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〇消去の原理
「それまで強化されていたものが、行動しても好子が出ない、
もしくは嫌子がなくならないと、行動しなくなる」
・・・やはり、概念だけで説明すると、ちょっと難しいですね。
こんなときは、また例で考えてみましょう。
【消去の例】
「毎朝、子どもに「おはよう」と声を掛けたら、笑顔で「おはよう」と返してくれていた。
しかし、思春期になったら返事をしてくれなくなってきた。
私も「おはよう」と声をかけなくなった。」
今まで、「子どものおはようの返事」が好子になって、
「おはよう」と声をかける行動が強化されていたのですね。
ところが、好子が出現しなくなったので、
それまで強化されていたあいさつが消去されてしまった。
実は、世の中にはこのような「消去」の例が、たくさんあります。
・パソコンの電源を押す(行動)と、電源が付いていた(好子出現)のが、
いくら押しても電源が付かなくなったら(好子無し)、電源を押さなくなった。(消去)
・ボールペンを紙に乗せて滑らしたら(行動)、字が書けていた(好子出現)が、
インクが切れて書けなくなった(好子無し)ら、ボールペンは使わなくなった。(消去)
・周りに会社の悪口を言う(行動)と、周りが「そうですね」と反応していた(好子出現)が、
そのうち周りが嫌になって反応しなくなった(好子無し)ら、悪口を言わなくなった。(消去)
どれだけ、私たちは普段の行動が、
好子によって強化されているかが、分かりますね。
ちなみに、最後のように、望ましくない行動が強化されて、
たくさんやってしまう場合など、反応することが好子になって、
ダメな行動が強化されていることが多くあります。
何が好子になっているかを、ABC分析で見つけることで、
その好子を出さなくすることにより、消去することができるのです。
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★編集後記
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3年で部活をやめてから太ったと言う娘。
「父も最近太っちゃってさ」と話したら、
「人生後半だからもういいでしょ」とのこと。
うん、まあ、確かに若いときほど重要ではないかも、
ですが、健康というものも・・・。
・・・家族で「スロトレ」を寝る前にやることになりました。
さて、いつまで続くことやら。