月曜の朝からABA(応用行動分析学)のお話。

「あとは、あなたが行動するかしないか次第です」
と言われるけれど、その「行動」することが、なかなかできない。

でも、それは、
「やる気」や「意思」の問題ではなく、

1.具体的に行動が定義できていない
2.課題分析ができていない
3.行動レパートリーがない
4.「きっかけ」がない
5.「結果」がない
6.つまり「行動随伴性」がない

からである、というもの。

本日は最後の、「6.つまり『行動随伴性」がない」をお伝えします

—————————————————————————————
★行動随伴性とは。【行動分析学で人を動かす】
—————————————————————————————

「行動随伴性」とは?

「行動」とは、そのまま行動なので大丈夫ですね。
問題は「随伴性」。

「随伴」なので、たとえば、「随伴者」。
親が子どもに学校に随伴する。

というように使ったりしますが、まさにこの「随伴」と同じ意味です。

何かの行動に「随伴して(くっついてきて)」、前後の環境が変わること。
「環境→行動→変化した環境」という一連の流れのこと。

これを「行動随伴性」というわけです。

行動ができないのは、
やる気や意思の問題ではなく、
この「行動随伴性」がうまく機能していない、と考えます。

そう考えると、やる気や意思をなんとかしよう、
という考えではなくなり、
行動が出現するような、随伴性をつくっていこう、という考えになってきます。

行動に随伴してくる、環境の変化を、
うまく作りだそう、ということです。

つまり、以前にお伝えした、
行動を引き起こすような「きっかけ」を用意し、
行動を繰り返すような「結果」も出てくるような、
環境を作っていくのです。

具体的には、「きっかけ」は、チェックリストだったり、アラートだったり、
家族や友人からのサポートだったり。

「結果」はポイントカードだったり、グラフだったり、
SNSでの「いいね!」だったり、プチご褒美だったり。

このように「行動随伴性」を作り出すと、
つらくもなく、苦しくもなく、継続する行動ができるようになってきます。

こんな話にご興味ありましたら、
ぜひ当社団法人のセミナーにもお越しくださいね。

メールの最後に各種セミナーのご案内をしています。

—————————————————————————————
★編集後記
—————————————————————————————

私は趣味のひとつで、「一口馬主」というものをやっています。
(すみません、なんのこっちゃ、ですが)

実は昨日、その出資馬がレースを勝ちました!
3歳馬で2勝しましたので、このあと順調なら、
皐月賞やダービーに出るためのトライアルレースに出走できそうです。

まだ1歳のころに出資して、1年半、成長の様子を見守り、
そしてデビューから、大舞台まで向かう道のり。

なかなかロマンある趣味だと思っています。えっへん。
(妻は、認めてはいませんが、見逃してくれてはいます)