今週末は、「夢をかなえる行動アシスト手帳の作り方講座」を開催します。
ご都合が合いましたら、ぜひ。
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★椅子にロープで縛られた女性の話。【行動分析学で人を動かす】
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私はブログを書いていますが、
そのブログでは「人気記事」というものが表示されるようになっています。
その人気記事で一番になっているのが、
「椅子にロープで縛られた女性の話。」
という記事です。
以前、誰かに聞いたか、何かの本で読んだのかが不確かなのですが、
とても印象深く覚えている話です。
内容を紹介します。
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少し昔の話です。
一人にすると暴れ出して、自傷行為をしてしまう若い女性がいました。
体が大きくなるにつれ、この暴れることがよりひどくなり、
家族で抑えつけることも難しくなりました。
そのため、若い女性はいつもロープで椅子に縛り付けられていました。
悩んだ家族は、行動の専門家に何とかしてくれないかと依頼しました。
そしてある行動分析家が、この女性の行動変容に取り組みました。
そのやり方は、椅子から立ち上がって暴れ出すと電気ショックを与える、
というものでした。
嫌子出現による弱化です。
嫌子を使っての行動変容は、副作用もあり、あまりよくないとはいわれますが、
しかし即効性があります。
ただちに目の前の問題行動を減らすことに関しては効果的です。
続けていくと、日に日に椅子に黙って座っていられる時間が長くなってきました。
しかし、その話を聞いたある周りの心の専門家(精神科医やカウンセラー)と言われる人たちが猛反発しました。
・「そんなやり方は人道的ではない」
・「彼女には愛情が足りないのです。もっと愛情を持って接するべきだ。たくさん抱きしめてあげてください。」
・「腫れものにさわるような扱いをしてはいけません。心から彼女を信頼することが大事です。」
・「潜在意識を変えなければいけません。常に大丈夫と言葉をかけて意識を上書きしましょう。」
家族は電気ショックを受けている彼女を見て、
確かにかわいそうだと思い、この専門家たちの言うことを聞くことにしました。
行動分析家による電気ショックによる介入は中止されました。
・・・それから20年経った現在。
今でも彼女は椅子にロープで縛られたままになっているそうです。
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★編集後記
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何が人道的であって、何が人道的ではないのか。
私は専門家とは言えないかもしれませんが、
行動分析家でありたいと思っています。
より現実的な問題解決へ。
「うまくいかないのは、まだまだ愛情が不足しているからです。」
本人も家族もつらいままであることのないように。