私は、小さな会社の人事コンサルティングに、
ABAマネジメントを使っています。
しかし、ABA(応用行動分析学)自体は、
人や動物の行動の原理原則に関する科学。
原理原則ですので、
幅広く応用できます。
セルフマネジメントも、その一つです。
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★ABAをセルフマネジメントに。【行動分析学で人を動かす】
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「自分は意志が弱いから」
「甘え体質だから」
「だらしないから」
上記のように、物事が続けられない原因を自分の内面的な部分のせいにして、
自分はダメ人間だ、とレッテルを貼ったりしてはいませんでしょうか。
他人だけではなく、自分自身に対しても、
個を攻撃しているだけということがよくあります。
自己否定、自己嫌悪に陥り、自分自身はもともとそのような人間なんだ・・・
と落ち込みます。
でも、これは、勝手に原因を作っているだけであって、
行動できないのは誰が悪いわけでもありません。
貴方も私も悪くないのです。
行動できないのは、ただ単に、いま強化されていない、
もしくは過去強化されてこなかっただけなのです。
ABAマネジメントは、行動の仕組みを、
非常に省略された原理原則に基づくマネジメント手法です。
当然、自分自身にも用いることができるのです。
新年の抱負は、わずか8%の人しか実現できていない。
アメリカのスクラントン大学が、2015年に行った調査によると、
新年の抱負を達成できたという人は、わずかに8%。
残りの92%の人は、達成できていないのです。
普通の人はできないもので、できる人のほうが稀なのです。
なぜ、できない方が当たり前なのでしょうか。
それは、新年の目標は、一年間何かを継続して頑張ったら、
成し遂げられるようなものになることが多いからです。
明日やったら達成!というような短期的なものではなく、
少し遠い目標なのですね。
すると、緊急度が低いので、ついつい後回しにして、
後回しにして、後回しにして・・・。
気づいたらもう12月というわけです。
また、アメリカの「inc.com」というサイトで調査した結果、
8%の達成した人たちは、下記のようなことに取り組んでいたそうです。
・目標を具体的な行動にし、無理なく設定した
・進捗を報告し、フィードバックを受けるサイクルを作った。
・アドバイザーにフォローしてもらった
・習慣化して繰り返した
達成できた8%の人たちも、周りの協力などの仕組みを上手く使って、
成し遂げたことが分かります。
意志や気持ちをいくら高めようとしても、
緊急度の低い目標に対しては行動できないもので、
それで正しいのです。
きっかけ「A:先行条件」とフィードバック「C:結果」の仕組みを作り、
行動が促され、繰り返される仕組みをつくること、それがABAセルフマネジメントです。
行動を引き起こすようなきっかけを用意し、
行動した後にご褒美がでるような仕組みを、
周りの人にうまく協力してもらいながら作り上げること。
どのような具体的な例があるかは、
また次の機会に紹介したいと思います。