一日おきに、
「A4一枚評価制度&小さな会社の人事戦略」と、
「行動分析学で人を動かす」
というタイトルに関するメールを、お送りさせていただいています。

いつでもこちらから配信停止(https://i-magazine.jp/bm/p/f/tf.php?id=nearco)できますので、
お気軽な気持ちで読んでいただければ、大変嬉しいです。

今日もお休みモードで、
のんびりと遅めの配信で申し訳ございません。

先日、ABA(応用行動分析学)を学んでいる、
大学院生の前で話させていただいたときのこと。

ある、院生の方から次のような質問をいただきました。

「ABAのコンサルをやっていて、失敗したことはどんなことですか?」

私の回答は・・・。

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★ABAでよくある悩み。【行動分析学で人を動かす】
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「失敗したことはどんなことですか?」

と聞かれて、真っ先に思い浮かび、
回答したことが、

「次に会った時には、戻ってしまっていることです」

と、いうことでした。

ABA(応用行動分析学)は、
行動の原因を、人の内面的なものとせず、
外部との環境によって引き起こされ、
繰り返すようになるとする学問です。

一般的な、
意識(内面)が先にあって、それが原因で行動しているという考え方ではない、
というところがユニークであり、
いままでとは違う行動のアプローチができることに、
メリットがあります。

管理職向けのABAマネジメント研修をした際や、
経営者にアドバイスとして、ABA的な考え方をお伝えしたとき、
その場では、みな理解していただけます。

「目からウロコでした」

というような感想をいただき、
ちゃんと「きっかけ」を示すようにして、
行動したら、承認のフィードバックをすぐやるようにします。

というようなことを言っていただけます。

ところが。

少し経って、
またお会いした際に、

「その後、いかがでしょうか?」

と聞いてみると、

「いやー、なかなか難しくて。部下の意識を高くするにはどうしたらよいのでしょうかね。」

と、結局、以前に戻って、
部下の内面のせいにしてしまっていることが、
とても多くあります。

こうなるのも、もちろん致し方ないことです。

いままで生きてきた中で、
当たり前のように、
「内面」⇒「行動」という常識だったことが、その一つ。

そんなにすぐに、
考え方は変えられないですよね。

そして、もう一つは、
内面のせいにする方が、とても楽だからです。

部下が行動できないのを、
部下の意識のせいにすると、
「原因っぽく」なり、なんとなく、
その場がおさまるのです。

このように、
戻ってしまうことが、失敗であり、
悩みです。

根気よく、
染み込ませていくか、
切り替えられる場合のみ続けていくか・・・。

なかなか一筋縄ではいきませんね。

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★編集後記
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今日の東京西部はとても良い天気です。
気温は低めで、お日様が出ていて、
出かけるには最良の気候です。

特に予定はしていませんでしたが、
どこかのんびりと、
食事でもしに出掛けようかと思っています。

わざわざ外食だけで出かけたりすることは、
滅多にないのですが、
たまにはやってみようかと思います。