一日おきに配信している「行動」の話。

「あとは、あなたが行動するかしないか次第です」
と言われるけれど、その「行動」することが、なかなかできない。

でも、それは、
「やる気」や「意思」の問題ではなく、

1.具体的に行動が定義できていない
2.課題分析ができていない
3.行動レパートリーがない
4.「きっかけ」がない
5.「結果」がない
6.つまり「行動随伴性」がない

からである、というもの。

本日は、「5.『結果』がない」をお伝えします。

『結果』は、自分から行動を繰り返すようになる、
とても重要なもの。

行動した後の「小さな成功体験」こそが、
私たちを、次の行動へと進めてくれるのです。

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★『結果』こそが行動を制御している
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「行動の後の『結果』が、直前の行動を制御している」というのは、
ABA(応用行動分析学)の一番重要な考え方です。

しかし、一般的には、なかなかすぐに理解し難い部分なのかもしれません。

そんなときは、やはり例で考えましょう。

例えば、いまXXXXさまの目の前に、
見たことのない果物が出されたとします。

「食べてみなよ」という『きっかけ』をもらって、
食べるという行動が引き起こされます。

そして、食べてみて・・・

「とても美味しかった!」という結果が出たら、
その果物をまた食べるという行動を、
自ら起こすようになるでしょう。

しかし、「すごく不味かった!」という結果だったら、
もう食べるという行動はしなくなりそうです。

勧められて、「食べる」という行動までは同じですが、
「美味しかった!」のか「不味かった!」のか、
という『結果』の違いが、次の自主的な行動をするかどうかを、
制御しているのです。

組織でも同じですね。

部下が、頑張って提案をするという行動をした後に、

「よく提案してくれた!」と承認されるのか、
「お前は黙ってろ!」と否定されるのか。

部下が、自分から再度提案するという行動をするようになるか、
ならないかは、この結果で予測ができそうです。

「きっかけ」を、
ABA(応用行動分析学)では、Antecedentといいます。

そして、「結果」のことを、Consequenceといいます。

「行動」は、Behavior。

「きっかけ」→「行動」→「結果」を、一連の流れで分析することを、
これらの頭文字をとって、「ABC分析」といいます。

ABC分析をすることで、
行動が引き起こされそうか、されなそうか、
行動を再度繰り返しそうか、しなさそうか。

それらの予測が可能になり、そして、制御もできるようになるのです。

自主的に行動するようになるには、
良い結果があったという、「小さな成功体験」を、
できるだけ出現させることが、行動への近道なのです。

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★編集後記
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大事件!

毎日使っているノートPCの電源周りが壊れました。

前に一度、同じようなことがあり、
その際には、サポートに聞きながら、バッテリーリセットをして、
直ったのですが、今度は全く無反応。

ちょうど出張だったこともあり、
出張先で作成していた資料の復帰と、
これからの作業をどうやって作っていこうか、
途方に暮れています。

この他にも、いくつかトラブルがあり、
今年は出だしは、かなり悪いスタート・・・。

先が思いやられます。