気づけば1月も終わり、2月も5日を過ぎました。
新年の目標など、順調に進んでいますでしょうか。

私は・・・。

えー、自分も含めて、
やる気や意志の力に頼らない、
ABAマネジメントの手法を使った、
「行動の習慣化」の手帳術のセミナーをします。

「夢をかなえる行動アシスト手帳の作り方講座」

夢をかなえる行動アシスト手帳の作り方講座

ちょっとタイトル、
私らしくなく、若干胡散臭いかもですが(笑)。

内容はABA(応用行動分析学)盛りだくさんのセミナーです。
WEB受講メインですので、お時間のご都合付きましたらぜひ。

さて、本日のテーマです。

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★行動コストをコントロールする。
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・行動コストが大きいとやらない。小さいとやる。

「行動コスト」というものが分かると、
このコストを何とかするということで、
行動が促されやすくなります。

他人も、もちろん自分も、です。

弊社でセミナーをする際には、
リラックスしてもらうのと、脳に糖分を送るために、
チョコレートやクッキー、飴などのお菓子を用意しています。

それで、セミナー後にこれが余ってしまうのですが、
ついついそのお菓子を、私が仕事中に食べてしまうのです。

ダイエットに取り組んでいるにも関わらず、です。

これは何が悪いのでしょうか。

私の意志の弱さでしょうか。
(その通りではあるのですが、意志のせいにしないのが、ABAマネジメントです)

これは、行動コストが少ないことが原因と考えます。

【行動コスト】
「最終的な行動までの間に、どれだけの別の行動が必要かの工程数のこと」

先ほどの私がお菓子を食べる、
という例で考えてみましょう。

セミナー後には、もう袋から開かれた状態で、
お菓子がお皿の上に置いてあります。

お菓子を食べるためには、
「ワンアクション」でたどり着けるのです。

非常に行動のコストが少なくて済んでしまいます。

まさしく、ちょっとつまみ食い状態なわけです。

一方で、セミナーを開催していない時は、
事務所の奥の方にある食器棚の一番上の扉付きの棚に、
蓋のついた缶の中に入れてしまっています。

この時は、私はお菓子のつまみ食いという不適切な行動は、
引き起こされていません。

お菓子を食べるまでに、
たくさんの行動をしないとたどり着けない、
つまり「行動コスト」が大きいからだと考えられます。

一般的な言い方をすれば、
「面倒くさいから」でしょうか。

この「行動コスト」のコントロールも、
作れる環境の一つです。

なかなかやろうと思ってもできていない、
望ましい行動があれば、そこに至るまでに、
どれだけの行動コストがかかっているのか。

逆に不適切なのに、ついついやってしまう行動があるのであれば、
同じくどれくらいの行動コストでたどり着いてしまっているのか。

望ましい行動は、できるだけ行動コストを減らし、
不適切な行動は、できるだけかかるような環境の設定をしていきましょう。

意思の力よりも、はるかに現実的に改善につながります。

・人事評価制度でも、行動コストは重要

私は、人事評価制度の構築から運用でも、
この「行動コスト」をとても重要視して取り組んでます。

人事評価制度の成功のポイントは、
期間中にどれだけ評価項目についての、
上司・部下のコミュニケーションが取れるかどうかが重要なのです。

その評価項目などをお互いに確認するのに、
パッと見れて、パッと話せると、
普段からコミュニケーションが増えていくのです。

しかし、評価シートを鍵のあるロッカーや引き出しの中にしまっていて、
取り出さなければならない。

データがサーバーの中にあり、ログインしてパスワード打って、
選んで出さないと見られない。

このような場合では、期間中に確認する行動が、
だんだんなくなってきてしまいます。

行動コストがかかりすぎるのですね。

行動コストは、工夫すれば劇的に行動するかしないかを変えることができます。
ぜひ活用しましょう。

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★編集後記
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先日、TVドラマの「アンナチュラル」で、
工場で働きすぎの父親が、過労のため事故を起こして、
なくなるという話がありました。

切ない話でありましたが、
その話の中で、「イタリアでは労働は罪」というセリフが出てきていました。

罪だから、早く終わらせるというような内容も。

仕事柄、肯定も否定もできず、
複雑な心境で考えさせられました。

冒頭でご案内させていただいた、
「夢をかなえる「行動アシスト手帳」の作り方講座」だけではなく、
ABA(応用行動分析学)に関するセミナーをいくつか開催しています。

詳しくは、
下記セミナー情報より、ご覧ください。