「マネジメント」ということに関する悩み、
よく聞かれますが、その対象はほぼ「人」に関すること。

それはなぜなのでしょうか。

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★マネジメントの悩みは、ほぼ「人」のこと。【行動分析学で人を動かす】
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マネジメントの中でも、特に「人の育成に関するマネジメント」が、
管理職にとって関心が高いところであり、大きな悩みの一つではないでしょうか。

ある機関が、民間企業の管理職の方を対象に、
「あなたがマネージャーとして悩んでいることは?」
という調査を実施しました。

すると、その中でTOPに上がったのは、やはり「人を育てること」であり、
71.1%もの管理職の方が、悩みとして回答していました。

私が企業の現場に行くときの実感でも、
この調査結果とほぼ同様です。

成果を出すこと、数字を上げることも、
マネージャーとしての役割ではあるはずなのですが、
それよりも「人の育成」に関する悩みのほうが、実際に多いと感じます。

成果や数字に関するマネジメントに関する悩みと、
この「人の育成」に関する悩みは少し質が違うように思われます。

と、いうのは、成果や数字に関する悩みは、
計画通りに成果を出せない、予算通りの数字に達成できない、
というようなもの。

一方で、「人の育成」に関しては、
「どうしたらいいか分からない」といようなものなのです。

これは、日本の企業の組織においては、
多くがプレイヤーとして実績を出し、出世していき、
管理職になっている方がほとんど、というところに大きな理由の一つがあります。

成果の出し方や数字の上げ方などは、
自分でのやり方やノウハウなどはわかっているのです。
わかっているけれども、達成が難しくて悩んでいる。

しかし、人を育てるということに関しては、
実績もあまりなく、そのやり方自体がわからない、
という性質の悩みなのです。

どのように育成していったらいいのか、知識もわからず、教えてももらえず、
自分のプレイヤーとしての経験と知識の中で、
「自分だったらこうだよな」という「感覚」で育成をする。

しかし、自分の思うようには動いてくれない、育ってくれない。
自分と同じようには成果が出せない。

このような悩みを抱えているケース、
非常に多いのではないでしょうか。

ABAマネジメントは、まさしく人に関するマネジメント。
悩みのを抱える管理職の方の、何かしらヒントになれば幸いです。

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★編集後記
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実は、昨日から絶賛体調不良中です。

温度が低い日が続いたせいか、
体調を崩してしまいました。

体調が優れないと、
本当にパフォーマンスが落ちますね。

体調管理がどれだけ大事かを、
痛感いたしました。